就業例のご紹介(70代・半導体技術者)

大手電機メーカーで半導体関連分野の研究開発をされていたHさんは、ご定年後に大学の非常勤講師を勤めながら大阪府下の避雷器メーカーで週1回お手伝いをされています。避雷器とは、雷などの過電圧から精密機器を保護するモリブデンやシリコン素材を用いた装置です。Hさんは避電器の品質性能テストや検査、理論的裏付けなどの構築をご担当されています。お客様である公共団体からの信頼も格段に向上しているとのことです。

就業例のご紹介(70代・金属加工技術者)

金属メーカーでの長年にわたる品質管理・教育などに携わられたご経験を活かせる職場をご希望されていたところ、金属メッキ加工会社様からの製品の品質向上と管理手法導入のニーズに合致し、ご就業に至りました。

業務内容は金属・めっきに関する社員教育、品質管理手法の整備およびISO・JIS監査への対応が中心です。顧客満足度管理や統計手法の実務を行いながら、社内品質管理制度を構築されています。専門の担当者をを育成することを目指し、週に1日のペースでご勤務いただいています。

就業例のご紹介(60代・人事)

住宅設備工事関連の企業で、人事・総務の実務およびアドバイザーとして で週2日(派遣契約)ご勤務されている方のご紹介です。前職では大手広告会社にお勤めでした。今回は69歳からのご就業です。
 長年の人事部門でのご経験を活かし、働き方が大きく異なる二つの部門のそれぞれに合った管理・評価体制を構築し、不公平を生まない社内制度の整備に励まれています。
 給与体系・目標管理や評価制度の社員への理解・浸透をはじめ、これに伴う新しい就業規則の設定も手掛けられています。役員との擦り合わせも頻繁に行い、奮闘されています。

就業例のご紹介(60代・設計)

 兵庫県の特殊機器メーカーで設計業務に従事して頂いているTさんをご紹介します。
ご年齢は67歳。中心戦力としてフルタイムでご就業して2年目になります。2次元CADと3次元CADを使用し、組立図から製作図までを描かれています。
 以前は、自動装置の設計を中心にお仕事をされていました。今回は、鉄鋼メーカーの高炉をモニタリングするシステムの駆動部分の設計を担当されています。
高炉のXYテーブル上を走りながらミリ波を放射し表面の状態を画像化する装置の設計には、今までのご経験に、サーボモーターの解析・容量の決定・トルクの計算などの技術要素が加わり、新たなフィールドへのチャレンジになっています。
一つの製品のモディファイには3か月から6か月かかります。一品一様、電気担当者と息を合わせることも肝要です。

シニアのご就業実態

 ビジネスマンの定年が60歳から65歳、更に延長更新と少し前の状況とは大きく変化しています。
当社が「オフィス60」で、高齢者の皆様のお仕事支援を始めたのは10年前の2013年でした。この間多くのシニアの皆様にご活用いただきました。延べ人数で150人以上、就業先数100社以上とまだまだ十分な数字ではありませんが、多くのシニアが今までの経験を活かしたお仕事に就かれています。
 例えば設計エンジニア、機械設計や回路設計などのキャリアが生かせる中小企業は数多く存在します。その就労形態もフルタイムから週2~3日のパート勤務まで多岐にわたっています。
また、近年では営業経験や販売経験を活かした介護施設関連での業務(介護補助や送迎など)も増えています。次回以降は、これらの新たな仕事に従事されている方々をご紹介していきたいと思います。